2006年11月12日
トリーター:神応

今が熱帯魚の採集チャンス

毎年暖流にのってやってくる南の魚たちは、ほとんどが冬の寒さに耐えられず死んでしまいます。この魚たちを「死滅回遊魚」と呼んでいます。
この死滅回遊魚を運んでくる暖流は、太平洋側を流れる黒潮と日本海側を流れる対馬海流の二つがあります。この二つの海流に接する地域が、死滅回遊魚の現れる可能性のある地域です。
太平洋側を流れる黒潮は琉球列島を北上し、紀伊半島の潮岬沖を経て伊豆半島や房総半島へ向かい、日本列島から遠ざかります。
黒潮に乗って運ばれてくる熱帯魚たちが現れるのは、関東地方より南側ということになります。特に、伊豆半島や房総半島などは、良好なダイビングポイントも多く、ダイバーたちによって多くの死滅回遊魚が確認されています。
これからの時期、関東地方の海水水温が低下するので、熱帯魚の動きが鈍くなり、採集が容易いにできます。
この時期を狙って熱帯魚マニアたちは、盛んに潜って採取しています。その後、熱帯魚は死んでいきます。
えのすいトリーターも潜って採集をして、相模の海ゾーン 2Fの死滅回遊魚水槽に入れて展示しています。

クマノミクマノミ

相模湾ゾーン

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