2006年11月28日
トリーター:伊藤

沖縄にて「かえるゴコロ」

11月24~ 26日に沖縄県名護市で学会が開催されたのでお休みを利用して発表に行ってきました。
でもその内容については、研究発表のページにいずれアップされると思うのでそちらを参照して頂くとして、ここでは、学会の「ついで」に行なったもう一つの活動について触れてみます(もちろん発表の方も頑張りました)。
それはもちろん、野外での生物探しです。

沖縄といえば亜熱帯、日本でありながらトロピカルな生物が溢れています。
沖縄名物ソーキソバを食べ、ふと店の前をみると小さな川が海にそそいでいるではありませんか。早速バケツと網を持っていきガサガサと探ると、本土では見られない珍しげなハゼやカニが姿を現しました。さらに上流の方にザバザバ歩いて行くと(長靴持参したんですね・・・)、水面を滑るように泳ぐ巨大なミズスマシが。
これは!「オキナワオオミズスマシ」です。
うわさには聞いていましたが、野外で見たのは初めてだったのでたいへん感動しました。
そして夜は、山原(やんばる)の道路を車でゆっくりと走ってみました。
目の前にカエルが現れたので、すかさず車から降りて追っかけました!すごいジャンプ力で、10数メートルも追いすがりやっとつかまえたのは、沖縄北部だけに生息する「ハナサキガエル」でした。この「ハナどん」とは、この後 2時間ほど一緒にドライブをすることに。
最初はジタバタしていた「ハナどん」ですが、そのうちおとなしくなり、手のひらでじっとしてくれるようになりました(単に観念しただけ?)。もとの場所でお別れの際には、最初のようにあわてて逃げず、草の上で 1分ほどもじっとしてくれたので、かっこいい生態写真(やらせ)も撮影できました。「ハナどん」と少しだけ心が通じ合っていたかもしれない体験でした。
さらば「ハナどん」。交通事故に気をつけて。

沖縄、日本であって日本離れした環境を持つ魅力的な地ですね。小笠原、対馬と並ぶ私一押しの魅惑島です。ぜひご来訪の際は野外にも目を向けてみてください(ただしハブにはご用心)。
最近はサンゴ礁の埋め立てや外来生物といった環境問題が山積みです。みんなで何とかこの環境を守れるようにしたいものです。手段はいろいろあるはずですので、考えてみましょう。
今回、私は学会発表という手段をとってみました。

オキナワオオミズスマシオキナワオオミズスマシハナサキガエル「ハナどん」ハナサキガエル「ハナどん」

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