2014年01月26日
トリーター:島森

アシカの仲間?アザラシの仲間?

オタリアとアザラシオタリアとアザラシ

こんにちは、島森です。

つい先日、オットセイのトレーニングをおこなっている時のこと・・・ 後ろから近づいて来られたお客さまから練習中のオットセイを見て、「あっ、アザラシがいるよ~!!」という声が聞こえてきました。

実は、オットセイはアシカの仲間なんです。これだけ聞くと「何が違うの?」と思われるかもしれませんね。みなさんにも簡単に見分けてもらうポイントがあるので、ぜひ覚えてください。

アシカもアザラシも“鰭脚類(ひれあしるい)”という同じ仲間に分類されます。前脚や後脚が鰭のような形をしているのが、この仲間の特徴です。当館では会うことができないんですが、大きな牙のある“セイウチ”もこの鰭脚類の仲間です。
アシカとアザラシを見分けるために注目してもらいたいのは、鰭のような形をした脚の大きさや使い方。

まずは大きさの違いから。前脚を見てみると、アシカは舟を漕ぐオールのような形をしている大きな前脚をもっています。それに対して、アザラシはアシカに比べると小さく、脚の先端にはしっかりとした爪が生えています。もちろんアシカの前脚にも爪はあるんですが、とても小さくよく見ないとわかりません。

次は使い方。アシカは前脚と後脚の 4つの脚をじょうずに使って陸上を歩くんですが、アザラシは脚をあまり使いません。イモ虫みたいに体をウネウネさせて移動するんです。時々プール際にいるアザラシは、ちょっと横着してゴロンと転がって移動している時もあります(笑)
歩く時だけでなく、泳ぐときの脚の使い方も違うんです。アシカは大きな前脚を使って羽ばたくように泳ぐのに対して、アザラシは後脚を左右に振りながら鰭を交互に開いたり閉じたりして泳いでいるんです。

どうですか? アシカの仲間とアザラシの仲間見分けられそうでしょう?
他にもアシカの耳には耳たぶはあるけど、アザラシには穴が開いているだけなんていう見分けるポイントもあるんですよ。“えのすい”に来館された時は、ぜひアシカやアザラシをじっくり見て、見分けてみてください♪ 他にも見分けるポイントが見つかるかもしれませんよ♪

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