最近の水族館の水槽のガラス窓は多くがアクリル樹脂でできています。
アクリル樹脂は透明度が高い、強靭で強い、接着加工により大型のものが、熱処理成形により曲面、球面が作れる、軽量などいろいろな特性があり、大型化、進化する現在の水族館を支える重要な資材の一つです。
強靭で強いと書きましたが、一方で傷がつきやすい点もあります。
当館も開館してもうすぐ 10年。その傷が気になる水槽も出てきました。
今回の休館日でいくつかの水槽のその傷とりを行いました。
このアクリル樹脂。かつては航空機の風防ガラスとして用いられ、当館に近い話では、潜水調査船「しんかい2000」の窓にも使われています。
昨年、クラゲファンタジーホールに登場した「クラゲプラネット」もその産物です。
ちなみに当館の相模湾大水槽のアクリル窓は40cmあまり、クラゲファンタジーホールの一番大きなパシフィックシーネットルの水槽では9cmあまりの厚さがあります。
けっこう分厚いですね。