みなさんこんにちは!
9月の終わりも近づき、秋の気配を感じるようになってきました。
みなさんは「秋」と聞いて何を思い浮かべますか?
読書の秋、芸術の秋などいろいろありますが、私が真っ先に思い浮かべるのが“食欲の秋”です!
きょうはタカアシガニ水槽でくらしている食欲旺盛な「アブラボウズ」をご紹介します。
アブラボウズは深海の岩礁域に生息していますが、幼魚の頃は比較的浅場にもやってきます。
大きくなると 1.5mほどになります。
このアブラボウズが“えのすい”にやってきたのは今年の 4月。
体長は 50~ 60cmのまだ子どもです。
しかし、“えのすい”初展示となるアブラボウズは初めはあまり餌を食べてくれませんでした。その日数はなんと 1か月近くになります。
どんな餌が好きなのか?与え方はどうしたらいいのか?
いろいろ試してみるもののなかなか食べてはくれません。
そんなある日、突如としてアブラボウズが餌を食べ始めました。
なぜ??? みんなが首をかしげていましたが、食べ始めたアブラボウズは日に日に食欲を増していきました。
体も大きくなり、お腹周りも貫禄が出てきました(笑)
餌を食べてくれて喜んでいたのもつかの間、その食欲旺盛さに困ったことがでてきました。
食しん坊のアブラボウズはタカアシガニの餌まで取ってしまうのです、、、
タカアシガニには餌棒で口元まで餌を持っていって与えています。しかし、アブラボウズはタカアシガニに到達する前に餌棒から餌を持って行ってしまいます。
すごいときには、タカアシガニのくわえている餌までもとってしまいます。
タカアシガニはびっくり!餌も忘れてその場から逃げてしまいます。
これではまずい・・・・
そこで“投げてみよう作戦”を試してみることに!
アブラボウズに餌を与える時に、水槽の端まで餌を投げます。すると、アブラボウズはまっしぐらに餌に向かって泳いでいきます。その隙にタカアシガニへ給餌します。
このように、毎回ちょっとずつ工夫しながら給餌をおこなっています。
アブラボウズが餌に向かって泳いでいく給餌シーンを見かけたら、水槽の上ではアブラボウズと格闘している!と想像してくださいね。
そんなこんなで、どんどん大きくなっていくアブラボウズ。立派なおとなになってほしいと願うばかりです ^__^