フンボルトペンギン

きょうは成人の日ですね。
私は、成人の日というと、二十歳を迎えた若者を「大人の仲間入りだね」とお祝いする日だと思っていました。
国民の祝日に関する法律によりますと、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます日」となっています。
つまり、“成人する”ということは“ひとり立ちする”ということですね。

では、“えのすい”の動物たちは、どのくらいで親元を離れてひとり立ちするのかを紹介しましょう。

まずは、フンボルトペンギン。
フンボルトペンギンは鳥なので卵を産みますが、卵から雛が孵るまでに 42日くらいかかります。
その間、両親は交代で卵を温めます。
ふ化してからは親から魚をもらって育ちます。
“えのすい”では、ひとり立ちするまでに 100日ほどかかります。

ゴマフアザラシ「ワカ」
次はゴマフアザラシ。
ゴマフアザラシの母親は流氷の上で 1頭の子を産み、母乳を与えて育てますが、母乳を与える期間はわずか 3週間ほどです。
ゴマフアザラシの子は、3週間でひとり立ちをして、自分で餌を捕って生きていくのです。

最後はバンドウイルカです。
バンドウイルカの母親は水中で子を産み、水中で母乳を与えて育てます。
早い子は、3か月くらいから魚を食べ始めますが、2～ 3歳くらいまでは母乳も飲んでいます。
去年の 9月 29日に生まれた「ミュー」の子も、この間魚をくわえて遊んでいたそうですよ。

こう見ると、人はひとり立ちするまでになんと時間のかかることか・・・

“えのすい”の場合は、ショーデビューがひとり立ちと考えてもいいかもしれませんね。
飼育下繁殖五世イルカの「サワ」は、去年の 12月 1日に 2歳 6か月でショーデビューしました。
まだまだ、遊びたい盛りで“一人前のおとな”とはいえませんが、母親の「ルイ」から離れて張り切ってトリーターとショーに参加している（遊んでいる？）「サワ」に会いにいらしてください。


バンドウイルカ「ルイ」「サワ」