バンドウイルカ「ミレニー」魚類の担当へ異動して早 1か月が経ちました。少しずつ以前の感覚を取り戻しつつも、やはりイルカショースタジアムの様子もついつい気になってしまうきょうこの頃です・・。
あ、すみません、急に語り始めましたが、この流れについては前回の日誌(2015/ 04/ 25 ありがとうございました!!)をご覧いただければと思いますm(__)m。
・・おっと、危ない、今回は今週のおすすめでしたね。
危うく普段の日誌のようになる所でした・・(笑)
では張り切って今週のおすすめです!
では私からの今週のおすすめは、古巣である海獣類からです。
まずは・・
バンドウイルカ
これぞTHEイルカといっても過言ではありませんね。日本の水族館で最も多く飼育されている種類です。かわいくて、賢くて、無邪気で遊び好きだけれど気まぐれ、といった人気の全てのステータスを兼ねそろえたスーパースターです。ショーでも大活躍です。さらにこの人気者と爽やかな海獣トリーターが共演したら・・ああ恐ろしい。魚類に行って改めてイルカたちと海獣トリーターの華やかさに圧倒されます。でも魚類も負けませんよ!!
すみません脱線しました・・。でも“えのすい”にはバンドウイルカはたくさんいますので、どの子を見たらいいか分からない・・という方、もちろんみんな素晴らしいメンバーですが、私の特におすすめは・・悩みますね・・やはり「ミレニー」と「シリアス」ですかね!
「ミレニー」はショーに参加しているメンバーで色白で小柄な子です。普段はよく一頭で泳いでいることが多いです。ショーではみんなを引っ張るエース的な存在で、特に高いジャンプをしているイルカがミレニーです(担当のハードルを上げました(笑))。
一方「シリアス」は最近子どもが産まれお母さんになりました。無事生まれて本当に良かったです。一番奥のブリーディングプールでひときわ目立つかわいい子です(笑)
バンドウイルカ「シリアス」と子ども
では次は・・
カマイルカ
ショースタジアムの入口の階段を下ったところにあるサブプールに 2頭仲良く泳いでいます。ちょっと神経質なところもありますが、武骨で真面目、“えのすい”ではショーには参加しておりませんが、私のイメージとして、トレーナーの要求にきっちりと応え、難しいこともあっさりこなす姿はまさに職人です。私個人的にはカマイルカの動きが一番好きです。特にあの機敏さや身軽さが大好きなんですよ。一日に 4回くらい行われるトレーニングの時間は必見です。時間はその日によって違うのでお見逃しなく!
さて、カマイルカは 2頭いますが、特におすすめは・・、うーん悩みますが・・「クロス」ですかね!(^_^)
ちょうど背中に「 )( 」←こんな反対同士の括弧みたいな形の白い跡があるのが特徴です。元気いっぱいですが、実は日本最長飼育記録のカマイルカなんです。えのすいに来てなんと 37年になります!素晴らしいです。これからも長生きで元気でいて欲しいですね。
カマイルカ「クロス」
最後に・・
オタリア
一見難しそうな名前ですが、いわゆるアシカです。南米アシカとも呼ばれます。日本の水族館ではカリフォルニアアシカと並び最も多く飼育されている種類です。
“えのすい”のショー(きずな/kizuna)では一番最初に登場し、会場の空気を左右する、大切な掴みを担当します。
カリフォルニアアシカに比べるとややずんぐりしており、動きはややゆっくりですが、愛嬌たっぷり、表情豊かなイメージです。水中の動きも天下一品、まるで空を羽ばたくように、生息地の荒波乱流を楽しそうに見事に乗りこなします。ショーでも少しですが最初に泳ぎを見られるシーンもありますので、ぜひ前脚の使い方に注目して見てみてください。
さて、そんなオタリアですが、“えのすい”のメンバーはタレント揃い。
最強の武器である若さを活かしたパフォーマンスが持ち味なメンバーや、反則とも思えるゆったりとした空気感で注目をさらうメンバー、でもでも、やっぱり特におすすめは・・・我らがエース、「マミ」ですね!
オタリアとは思えないような機敏さと、器用さを兼ね揃え、さらに真面目で一途。しかも顔立ちもオタリアにしてはだいぶ整っており、かわいいんです。(あ、他の子の悪口ではないですよ。本種の持ち味はシャープで整っていないけど、とっても愛くるしいかわいさ、といったイメージなので、それに比べて整っているということですよ)
ぜひ「きずな/kizuna」の大エース、「マミ」に注目ですよ!(これまた担当のハードルを上げましたね(笑))
オタリア「マミ」
いかがでしたでしょうか。
長々と書かせていただきましたが、もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
そうです、今回特におすすめした海獣類のメンバーは、全て私が海獣時代に担当させていただいたメンバーなんです!(^^)
私的ですみません・・。でもやはり、しっかりとよく知った相手でなければ本当の意味で自信を持ってみなさまにはおすすめできません。やはり、今おすすめは?といわれたらまず出てくるのは、先々月まで 3年半ともに歩んだ海獣の仲間たちですね。お世話になった動物たちを思い出すと、ほいと魚類のことは書けませんでした(^_^;)。魚たちについてはこれから、じっくりと観察し、自信を持ってみなさまにおすすめしていきたいと思っていますよ。
ちなみに、もちろん名前が挙がらなかった海獣のメンバーも全ておすすめです!
なので、今回のおすすめは、“えのすい”の海獣すべて!ですね\(^o^)/
さしずめ、今回のおすすめは私にいろいろと教えてくれた動物たちへの恩返しになるのでしょうか。おそらく最初で最後になるかと思いますが、微力ながらそんなお礼を込めて書いてみました。動物たちにもこの気持ちが届くと嬉しいですね。みんな、ありがとう。
そして何より、みなさまにこの‘おすすめ’が届きましたら、ぜひ彼らに会いに“えのすい”に足を運んでみて来てくださいね!
動物たちとともにいつでもお待ちしております。