パービャウ“今上陛下のご研究”の片隅で顕微鏡をのぞいていると、よくお客さまが魚の名前を声に出して読み上げている場面に遭遇します。
その聞こえてくる魚名は、たしかに読み上げたくなるなーと感じさせられるものばかり。
そこで、声に出して読みたい日本語、ならぬ、声に出して読みたい魚名をいくつかご紹介します。
パービャウ
漢字では牙鯰(きば・なまず)と表され、立派な牙と、ナマズらしいヒゲを持っています。
大きな口に流線型のフォルム、光る体表と、美しさにあふれています。
同じ水槽にはあと 2種類、声に出して読みたい名前があります。
クリプトプテルス・アポゴン
学名のままなのでかなりややこしいですが、呪文みたいで声に出さずにはいられないようです。パービャウと似ていますが、頭が平らで少しヒゲが短いのが特徴です。物おじせず、よく人前に出ています。
クリプトプテルス・アポゴン
マーブルランサー
この名前もかっこいいので読み上げられることが多いですね。
この種もナマズの仲間で、ナマズの中では派手な模様をしているのですぐに見つけられます。実はマグロの切り身が好物なんですよ。
マーブルランサー
以上 3種は“今上陛下のご研究”のいちばん隅の水槽にいるので、ぜひ声に出して読みあげてみてください。
番外編
バッカルコーン
一度聴いたら忘れないこの響き。
クリオネ水槽(
流氷の妖精、クリオネを公開 )の前でお客さまがジェスチャー付きで話しているのをよく耳にします。いかにも声に出したくなる字面をしていますね。
バッカルコーンとはクリオネの触手のことです。展示の解説板にはその言葉を記載していませんが、クリオネの捕食シーンをテレビかなにかで見た方々が、その衝撃的なシーンとともに記憶しているようです。
見たことないよーという方は“えのすい”のYouTubeをチェック!
[
バッカルコーンが出た!クリオネ ]
(バッカルコーンというクリオネが登場するアニメもあるようです。ぜひ検索してみてください。変身後のキャラクターの姿、衝撃的です。)
以上です。
みなさん、声に出して読みたくなりましたか?ぜひぜひ唱えて覚えて帰ってください!