さすがにポーズはしませんが、「ルーティン」という言葉を聞くと、今は第 8回ラグビーワールドカップの時にも見せてくれた、五郎丸選手のキック前の一連の動作を連想しますよね。
28年前に優勝したオールブラックスのG・フォックス選手も同じように蹴る前に長いルーティンがあって、その成功率が高かった記憶が蘇ってきました。
他にスポーツ選手のルーティンで有名なのは、メジャーリーグのイチロー選手でしょうか。バッターボックスに入ってからの一連の動作は大変重要視しているようですね。
スポーツ選手において、メンタル面が克服できるか否かでは結果に大きく影響が出るといわれています。
スポーツだけでなく、ビジネスにおいてもルーティンを取り入れて、日々の実力を十分発揮できるようにされている方は多いことと思います。
メンタル面はペンギンにとっても重要です。
私たちトリーターの日々のペンギンにかかわる作業は基本的に変わらず、これが彼らにとってはルーティンとなるでしょう。
しかし、新しい取り組みを徐々に加えて、新鮮な刺激を与えることも重要です。
ただこの刺激の感じ方は種類によって、雌雄によって、個体によって、年齢によって、経験値によって様々です。
ある個体には楽しく感じても、ある個体にとってはストレスになったりします。
また、ペンギン同士のやりとりでも、時々片方が滅入ってしまう事象があります。
こういった時にルーティンは非常に役に立ちます。
とにかく普段通りの一連の流れだけにパターンを戻すことで、ストレスが軽減され、安心できる状態に立ち返ることができるのです。
それにはこのルーティンがどの個体にとっても安心できるパターンで、受け入れやすい事象として認識されていないといけません。
何かあればこのパターンに立ち戻ってやり直すことで日々のペンギンたちの健康や精神面を良い状態に保つことができるのです。
これから繁殖期、メンタル面も重要な時期です。