2015年12月05日
トリーター:佐野

砂嵐襲来

子ガメ子ガメ

今月の子ガメの身体測定情報ですが、平均の甲羅の長さ 420.5mm 平均体重 10.2㎏でした。・・・ついに・・・ついに! 平均体重が 10kgの大台に乗りました!!! おめでとう! よくぞここまで無事に大きくなってくれてありがとう! 日々の作業はどんどん大変になりますが、その重みが嬉しくもある最近です。

昨日から吹き続けた風で、きのう、きょうとウミガメプールは砂で底が真っ黒。朝の掃除も、ウミガメの浜辺は砂嵐が吹き荒れ、砂を掃けども、次から次へと砂が飛んでくる状態。顔面の溝という溝に砂が入り込み、全身じゃりじゃりで目も開られぬ状態でした。
しかし、そんな中でもアオウミガメのレッドが砂浜に上がっていました。半目状態で寝ていたのですが、良く見ると、目から涙を流した状態で表面に砂が張り付いています。目、痛くないの?と思いましたが、この涙がもしかしてガード機能を果たしているのかな?と思いました。

ウミガメたちは上陸中は目から涙を流しているように見えます。この涙は目の後ろにある塩類腺という器官から余分な塩分を排出するためのものなのですが、触ってみると、かなりねばっとしています。この粘り気のある涙が目の表面を覆っていることで、砂が直接目に触れず、砂のダメージをカットしているのかな?と思いました(実は全然違うかもしれませんが・・・)。

それにしても、半目で寝ている図はかなり笑えます。私もよく半目で寝ているそうなので、カメのことはいえませんが、この残念な図はヒトもカメも同じようです。カメラを持ってなかったことが悔やまれます。そろそろ冷え込んできて、上陸中のカメに出会うチャンスは減ってきますが、ぜひ、目元もチェックしてみてください。

ウミガメの浜辺

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