2016年07月13日
トリーター:佐野

保定時に垣間見る個性

今月の子ガメ情報です。
平均の甲羅の長さ 466mm、平均体重 14.7kgでした。
見た目こそ小さく見えますが、重さはちょっとした幼稚園児です。

先日は、毎月 1回のウミガメの採血検査とエコー検査がありました。
担当者でウミガメを保定するのですが、ウミガメたちの個性がとてもよくわかる瞬間です。
最も警戒心の強いのがアオウミガメの「シロ」。朝一番に担当者がゾロゾロ出てきただけで警戒して、餌を見せても陸の近くには決して近寄ってきません。

一方、恐ろしいほどのんきなのがアオウミガメの「ノンキ」です。「シロ」が取り上げられているのを目の当たりにしながらも、プールに投入されたキャベツをはみ、そのまま自分が取り上げられて初めて慌てふためいています。
採血終了後、大急ぎでプールに戻るものの、数秒後にはまたキャベツを食べに陸側へやってきます。

アカウミガメの「ノア」に至っては、餌を見せずともプールに手を入れるだけで近寄ってきます(私の手を食べようとしています)。

陸に上げたあと、アオウミガメは人間 4人を吹き飛ばすほどの抵抗を見せますが、アカウミガメはおとなしく採血、エコー検査が可能です。

今月も無事検査が終了しました。
どんな検査結果となるでしょうか?今後も引き続きおこなってまいります。

アオウミガメ「ノア」アオウミガメ「ノア」

ウミガメの浜辺

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