おとといの日誌に続きまして、紹介してまいります。
ウモレベンケイガニ
私のイチオシです。
その名の通り、泥に埋もれるようにしてひっそりとくらす中型のイワガニ類で、動きは遅く、目が合っても逃げずにその場で動きを止めることがほとんどです。
さらに驚かせたり、手でつかんだりすると、足を延ばし気味で硬直させて突っ伏す「KOされた格闘技選手」みたいなポーズで死んだふりをするなど、行動も変わっています。
ごつごつとした体は茶色一色かと思いきや、綿棒などで拭いてやるとアイボリーに茶色い斑点というチョコチップクッキーのようなオシャレさです。
さっそく相模湾キッズ水槽に展示しました。
隠れっぱなしを心配しましたが、展示ではよく活動しており観察しやすいです。
ぜひご覧ください。
※ウモレベンケイガニの展示は終了しました。
ヒメアシハラガニ
その名の通り、アシハラガニ(こちらは川魚のジャンプ水槽わきで展示継続中です)の仲間で、よく似ています。
関東地方では記録が少ない珍種とされますが、仮に見つけていても「どうせアシハラガニの子どもだろう」とスル―されているのではと想像します。
私もそうでした。
先日の現場で「ヒメだったりして」と思いながら、小型の“アシハラガニ”を手に取り、よく観察してみると、あっさり本種でした。