2016年08月27日
トリーター:笠川

ベニクラゲ、見られますよ。

昨日より北日本型のベニクラゲをクラゲサイエンスのお花畑で展示しています。

不老不死、若返りクラゲとして話題となり、知名度が高いクラゲのひとつになりました。お客さまからの要望も多々あります。皆さま、お待たせしました。

不老不死ときくと、何をしても死なないような気がしますが、そういうわけではありません。しゅわしゅわになってしまっても、ピカーンとピチピチに復活するという若返りでもありません。ベニクラゲの若返りは、クラゲの一生、生活史を理解することから始まります。

クラゲには、ポリプという岩などにくっついているイソギンチャクのような時代と、ぷかぷかと水中を漂うクラゲの時代の二つの時代があります。
クラゲの生活史は、植物で考えるとイメージがしやすいと思います。ポリプが草・木で、クラゲは花だと思ってください。植物もそうですが、子孫、実を作るために、花をつけます。クラゲもまた、有性生殖を行うために、ポリプからクラゲが出てきます。みなさん、ここまで、イメージが出来ましたか?

ここから、ベニクラゲの話です。普通のクラゲは、花が散るように、クラゲになってしまうと寿命を迎えます。しかし、ベニクラゲは、その散った花からまた芽が出るように、クラゲからまたポリプになります。これが、若返り、不老不死といわれる由縁です。

ベニクラゲは見た目もベル型でかわいらしいクラゲですので、ぜひご覧になりながら、若返りや不老不死の話で盛り上がってみてはいかがでしょうか。

クラゲサイエンス

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