みなさんこんにちは!
夏休みも終わり、心なしか朝夕はだいぶ爽やかになってきましたね。
先日、強風の翌日に先輩トリーターと漁港へと採集に行きました。
強風の次の日や台風の過ぎた後は、漁港内に沖から吹き寄せられたクラゲや魚が集まっていたりするのです!
漁港をぐるーっと見て回ると、あれ、なんだか枯れ葉のようなものが水面に浮いています。
この季節に枯れ葉?とよく見てみるとヒラリ、と動きました!
枯れ葉のように見えたのはナンヨウツバメウオの幼魚でした。
このナンヨウツバメウオ、成魚は円盤状で黒銀色なのですが、幼魚の時は枯れ葉に擬態しています。擬態とは身体を守るために何か別の物に形や色を似せることです。
ナンヨウツバメウオの幼魚は枯れ葉のような三角、色は本当に枯れ葉のようなオレンジ茶色をしています。よーく観察すると体の表面に葉っぱの虫食いの穴の模様もあり、再現度はなかなかです!
相模湾ゾーンの小さい窓が並ぶ、相模湾キッズ水槽のいちばん右の水槽に展示をしています。
落ち着くように、と似たような色の模造葉っぱを入れたのですが、うまく葉の間に隠れているとぱっと見、分かりません! 水槽では敵がいないからか、中央を泳いでいることがありますが、自然界では枯れ葉のように水面に横たわって泳いでいます。
同じように枯れ葉に擬態するマツダイという魚も一緒に展示しています。
一足先に秋の紅葉のようなナンヨウツバメウオの幼魚をぜひ見に来てください!
ちなみにツバメウオ系の魚は人懐っこい個体が多く、成魚は手から餌を食べたりもするんですよ!