2016年10月02日
トリーター:小形

雛の近況報告[2]

みなさんこんにちは!

6月に生まれたフンボルトペンギンの雛が、もうすぐ 4か月になります。
最近は、雛用に設置している小さいプールの縁の部分に器用に乗って、そこから外に向かって思いっきり大ジャンプをしているようすがよく見受けられます。
ただ、毎回外には届かず壁に顏を強打しています。
外のようすが気になるのは分かりますが、怪我しない程度にやってほしいです・・・ 。(上の写真/ここから外に向かって大ジャンプ。最近のお気に入りの定位置です。)

そしてここからが本題です。
雛のうちは親の吐き戻した餌を口移しでもらい食べていますが、“えのすい”ではおとなのペンギンたちは、人から直接手渡しで魚をもらって食べています。
そこで、徐々に人から魚をもらう方に移行できるよう、雛がお腹が空いて鳴いている時に、人が魚を見せてみたり、プールに魚を入れてみたりと、いろいろとトライしたのですがなかなか警戒して食べてくれませんでした。
そうこうしているうちに、雛を育てている「ルビー」と「サニー」は換羽が始まってしまい、あまり親から魚を貰えなくなってしまいました。
そろそろ巣立ちの時期であることに加えて、親の体の負担も考え、先日「強制給餌」を行いました。

少し聞こえは怖いかもしれませんが、動物たちにとっては時にとても大切なことでもあります。
方法は雛の口を開けて、気道が閉じたところで魚を喉の奥に差し入れ、強制的に魚を飲み込んでもらいます。
初めは雛も嫌がっていますが、日に日に慣れてきて、すんなり魚を飲み込めるようになってきました。
最近では、魚を口の前に差し出しただけで自分から食べてくれるようになりました。


強制給餌のようす

独り立ちまでもうすぐかな♪

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2016/ 09/ 10 雛の近況報告[1]

ペンギン・アザラシ

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