2016年の大晦日、最後に紹介する魚はチャイロマルハタです。
チャイロマルハタは、南日本に生息しているハタの仲間で、相模湾における正式な生息記録がまだありません。
湯河原の定置網で極めてまれに漁獲されたことはあるようですが、相模湾ではほとんど見かけることはなかった魚です
今回展示している個体は、今年の 10月頃、“えのすい”広報室長が、水族館近くの境川河口でスズキを狙ってルアー釣りをしていたところ、釣り上げたものです。
まだ体長は 25㎝ほどですが、成長すると 80cmを超える大型のハタで、体に赤褐色の斑点がたくさんあることが特徴です。
普段は岩の隙間や穴の中に隠れていて、獲物となる小魚やエビなどが近づくと、目にもとまらぬスピードで襲いかかります。
肉食系の獰猛な魚なのですが、かなり慎重な性質のようで、なかなかその姿をはっきりと見せてはくれません。
相模湾キッズ水槽に展示していますので、土管の中を「そーっ」と覗いてみてください。
今年を振り返ってみると、モンガラカワハギやマダラトビエイ、ソウシハギが搬入されるなど、南方系魚類の当たり年だったように感じます。
毎年ちがった顔を見せてくれる相模湾。
2017年はいったいどんな魚たちと出会えるのでしょうか?
今からとても楽しみです。
“えのすい”ではこれからも相模湾の魅力をみなさんに伝えていきます。
新年も 1月 1日から営業していますので、遊びに来てくださいね!
今年一年間ありがとうございました!
みなさん良い年をお迎えください。