節分も終わり、立春も過ぎ、春一番も吹き終えてようやく陽射しがあたたかくなって春めいてきましたね。最近の“えのすい”の春の風物詩、花粉症のT野くんのくしゃみもいよいよ本番を迎えはじめました。もちろん花粉症持ちの私も辛い季節には変わりませんが、今年は例年以上早く耳鼻科に行き、薬をもらってきました。あたたかくなるのは嬉しいのですが、やはり花粉症持ちの人にはこの季節は辛いです。
そんな花粉が飛散し始める季節のなか最近、私と「セーラー」がおこなっているトレーニングがあります。それは私たちトリーターが動物たちに「それでいいよ。OKだよ。」
ということを伝えるための笛、「ブリッジ」を聞いてもらうというものです。
よくショー中で耳にする「ピッ!」という笛の音です。これはジャンプをしている時や、水飛沫を上げている時など、動物たちがパフォーマンスをやっている時に使うもので、この音を聞くと動物たちはやっていることが「正しいんだ」とわかり、トリーターのもとに戻って来てくれるんです。
ショー中、この「ピッ!」という音を聞いてパフォーマンス中も「セーラー」は戻ってくるということはできているんですが、それは私が吹く「ピッ!」という音だけを聞いて戻ってくることが多く、本来なら他の誰かが「ピッ!」とブリッジを吹いても戻ってこなければならないんですが、セーラーはそれを聞き分けているようで、他の人が吹いた「ピッ!」と吹いた音には応えないことが多いんです。特に水中に頭が浸っている時などはほとんど聞いておらず、現在試行錯誤をして「セーラー」に他の人が吹いた「ピッ!」という音にも応えてくれるようにトレーニング中なんです。
実はこのトレーニングが簡単なようで意外と難しいんです。「セーラー」が他の人の「ピッ!」という音もしっかり聞くようになるにはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、地道に焦らず、「セーラー」に合わせてやって行こうと思います。