2017年04月05日
トリーター:杉村

メンダコ チャレンジ 2017 その 2

メンダコチャレンジ 2017がスタートして、きょうで 14日目。
今回のチャレンジは、今のところまずまずのようです。
というのも、飼育開始から 3日目から摂餌が見られるようになり、摂餌の初観察から数年の中でも一番早いペースです。
このことからも水槽環境へ早く適応しているようすが伺えます。
ですが、いつ何が起こるか分からないのがメンダコチャレンジ、気は抜けません。

これまでの飼育から、体の上に餌のエビを乗せてあげると短い腕の吸盤でエビをうまいことくっ付けた後、腕を反転させて口へ運びこむことが分かっています。
水族館で飼育しているマダコやイイダコなどは餌の臭いがすると、長い腕を目いっぱい伸ばして自分からエサを捕まえに来ますが、メンダコは・・・今のところそのようなそぶりは見せていません。
深海のタコと浅海のタコでは、餌の捕え方も多少違うのかもしれません。

ある日、給餌中に体に乗っていた餌が水流で流されたことがありました。
普段は、無視していることが多いのですが・・・この日は違いました!!
メンダコがとっさに飛びつくようにして餌を捕まえたのです。
観察していた私もちょっとびっくりでした!!
めっちゃ、アクティブ!!
※動画にとっておけば・・・
さずがにこの時ばかりは、メンダコがタコであることを実感しました。
それ以降、そのよう行動は見られません・・・よほどお腹がすいていたのでしょうか・・・。

水槽内では砂にうずくまって、体に砂を振りかけるようにして動かないのでジッとしていることが多いメンダコ、砂にでも化けているのでしょうか?
自然界では、メンダコだと気付かずに体の上に乗ってきた餌をつかまえているのかもしれません。
謎が深まるばかりです。
まだまだ、飼育と観察を続ける必要があるようですね。

メンダコチャレンジ 2017の近況でした。

※メンダコは非常に光に敏感ですので、ピント合わせの赤い光やフラッシュを使用して撮影はご遠慮ください。どうぞご協力お願い致します。

[2017/ 03/ 30 メンダコ チャレンジ 2017 その 1]

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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