2017年05月28日
トリーター:西谷

イクメン

「パル」(左)×赤ちゃん(右)「パル」(左)×赤ちゃん(右)

5月 7日に誕生した赤ちゃんイルカ、お休みの次の日に見ると毎回
「あれ、またおっきくなってる!?」
と成長のはやさに驚かされます。

今赤ちゃんはイルカショースタジアム内のブリーディング・プールという繁殖用のプールで、母親の「シリアス」、父親の「パル」とともに生活しています。

赤ちゃんイルカは生まれたてのころ、まだまだ泳ぎがぎこちなく、ほとんどの時間「シリアス」が寄り添って泳いでいました。
母親は赤ちゃんが壁にぶつかったりしないよう、じょうずに誘導します。
ただ、「シリアス」もずっと赤ちゃんと寄り添って泳ぐのは疲れそうですよね。
そんなときは「パル」がイクメンっぷりを発揮してくれます。
ささっと赤ちゃんに寄り添い、一緒に泳いでくれるのです。

野生では通常バンドウイルカの群れはメスだけで構成されるため、父親が子育てに関わることはほとんどないはずです。
「パル」は“えのすい”生まれだから?
出産に慣れているから?
「パル」が子育てを手伝う理由はわかりませんが、きっと「シリアス」は助かっているはずです。

母親が赤ちゃんと泳ぐのは、赤ちゃんのことも気にかけなきゃいけないし、大変じゃないのかなと思いますよね?
しかし!
実は母親は 1頭で泳ぐよりも赤ちゃんと泳ぐ方が水の抵抗が減って楽だ、ということが最近わかってきているらしいです。
つまり、2頭で泳ぐ方がすいすい泳げるみたいなのです。

ということは、「パル」のイクメンはそんなに負担がかかっていない!?
むしろ赤ちゃんイルカと一緒に泳ぐことで楽をしているのかも!?
ということが考えられます。

いずれにせよ、母親と父親が協力して子育てしている姿は、見ていてほっこりさせられます。
たまーに 3頭で並んで泳いでいる姿も見ることができるので、みなさんも親子の姿に注目してみてください。

イルカショースタジアム

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