みなさんこんにちは!
9月に入りました。
9月といえば、あの季節の始まりですね・・・!
私は 1年間この季節が待ち遠しくて、ネットや図鑑で検索しながら心待ちにしていました。
花火?お祭り?台風?コスモス?鈴虫?
いいえ、違います。
9月といえば季節来遊魚(死滅回遊魚)の本格シーズンなのです!!!!
季節来遊魚のお話は毎年書いていますので、詳細は過去の日誌をご覧ください。
ごく簡単にまとめますと、南方の魚の卵や稚魚が暖かい海流に乗って関東の海まで流れ着きます。生きられるのは暖かい季節( 7~ 11月)のみで、冬は水温の低下とともに死んでしまう運命にあります。
この季節来遊魚たち、当館では毎年流れ着いた個体を採集し展示しています。
つまりその年に採れた季節来遊魚を観察していただけるのです。
私はこの季節来遊魚を採集して飼育するのが生きがいなのです!
当館の季節来遊魚水槽も担当しています。
そして前置きが長くなりましたが、先日某神奈川の海で先輩トリーターと採集をしていると・・・
季節来遊魚を発見しました!しかもこのへんでは少しレアな種です!!
意地と根性で採集できました!
採集できたのはトノサマダイです!
まさか潜らずに採集できるとは思いませんでした。
歩いていたら金塊を見つけたくらいの嬉しさです!
チョウチョウウオの中でもポリプ(サンゴ)食でもありますが、餌付きやすい種でもあります。
チョウチョウウオの仲間はトリクチス幼生という時期に頭部に兜のような硬い骨をかぶっています。今回採集した個体はそのトリクチス幼生が終わってまだ兜の名残があります。
まだ小さすぎて残念ながら展示には出られませんが、今から育てて 10月頃を予定している季節来遊魚水槽の展示変更時に展示に出せればと思っています!
季節来遊シーズンの初めにこんな種に出会えるなんて幸先が良いですね!
今年の採集ではどんな種に会えますでしょうか!
10月頃の展示替えをお楽しみに!