こんにちは、鈴木です。
現在、相模湾ゾーンの沿岸水槽には 2種類の松(マツ)な魚を展示しています。
その名も、「マツカサウオ」と「マツダイ」です。
漢字では「松笠魚」、「松鯛」と書きます。
お察しの通り、どちらも植物の『松』にちなんで名前がつけられており、マツカサウオは見たまんま、松ぼっくり(松笠)に似ていることから、マツダイは松の木の皮のような所から、それぞれその名がつけられたといわれています。
マツカサウオについてはこの日誌でも何度かご紹介しており、おそらくご存知の方も多いと思いますのでサラッと説明しますと、鮮やかな黄色がかわいい!形がユニークでかわいい!目が大きくてかわいい!といった、インスタ栄え間違いなしの魚で、さらに、下あごが光る発光魚でもあり、まさに人気者のステータスが揃った魚です。(と、私は思います・・)
一方、マツダイについては、知っている方がいれば、おそらく相当なお魚通と思われます。
ルアーフィッシングの対象魚としてはやや知名度があるようですが、お店に並ぶことはほとんどありません。
ただ、私は食べたことはありませんが、お刺身などで大変美味しいそうですよ。
この魚を一言でいうならば“古代魚っぽい魚”がぴったりでしょうか。
海というより、熱帯雨林の川とか池に棲んでいそうな雰囲気です。
幼魚の頃は、枯葉や木の皮などに擬態した姿をしており、流木や流れ藻、漂流物などについて海を漂います。
展示の個体も幼魚で、ヒラヒラと横たわって泳ぐ姿は確かに枯葉のようです。