2017年12月09日
トリーター:樋口

マリンエンゼル

みなさん こんにちは!

テーマ水槽が更新となりました。
今回は「“えのすい”でクリスマス!」ということで、クリスマスをテーマにレイアウトや生き物を展示しています。

担当が決まってう~んと悩んでいましたら、Kトリーターから
「次のテーマ水槽クリスマスだね。
クリスマスだったら天使と掛け合わせてマリンエンゼルとか」
と聞いて、私は飛び上がりました。
それもそのはず、マリンエンゼルこと海水魚のエンゼルフィッシュ類は私の大好物なのです。
ということで、だいぶ私好みに傾いたクリスマスのテーマ水槽をご紹介します。

マリンエンゼルフィッシュ=(和名では)ヤッコ
ちなみに大きな鰭で優雅に泳ぐことからエンゼルフィッシュの名がついたそう。

キンチャクダイ

大型ヤッコの仲間です。
相模湾近辺にも生息していて、漁師さんからたまに譲っていただきます。
(今回の個体も漁師さんからです。ありがとうございます!)
属はサザナミヤッコ、イナズマヤッコと異なります。
ちょっと四角い体型が特徴です。
なんだか気難しくて、餌付きにくいです。

ナメラヤッコ
5月のテーマ水槽から再び登場です。
小型ヤッコの仲間(属名そのままケントロピーゲとも呼びます)です。
地味な色合いにキラリと目立つオレンジのアイシャドウにご注目ください。
今回のヤッコの仲間では一番ひらりひらりとエンゼルっぽい動きをする気がします。

イナズマヤッコ
大型ヤッコの仲間です。
属はサザナミヤッコと同じですので、幼魚期は同じような模様をしています。
体に走る青いラインがイナズマのようなので、この和名がつきました。
マジェスティックエンゼルフィッシュとも呼ばれます。
今回のテーマ水槽生物で個人的好みナンバーワンです。
カッコいい色合い、控えめな性格・・ よだれが出そうです。
神経質な性格なので水槽を叩いたり、脅かさないでくださいね。
ストレスで病気になりやすいのです。

サザナミヤッコ
こちらも大型ヤッコの仲間です。
展示しているのはまだ幼魚、成魚になると模様がガラリと変わります。
このサザナミヤッコ属(ポマカントス属)の幼魚はみな、同じような模様をしていて、成魚の模様とは全く異なります。
成魚の縄張り争いに幼魚が巻き込まれないように・・・ というのが有力説です。
サザナミヤッコの幼魚は初夏から秋にかけて関東圏の海にやってくる季節来遊魚(死滅回遊魚)でもあります。
展示している個体も(昨年の)採集個体です。

サビウツボ
目にやられました。
口をムッと閉じたり、開けたり、表情があります。
ぜひ、筒に入っているときに正面から写真を撮ってみてくださいね!
サンタクロースやトナカイに見えるかも・・?
後ろを向いていたらごめんなさい。

コブヒトデ
クリスマスといえば星ということで登場です。
お掃除係やフリソデエビの餌として活躍しています。
見た目はもっちりとした質感ですが、触ると意外と硬いです。

ホンヤドカリ
そこらじゅうの磯にいる一般種です。
冬の夜の磯に採集に行ったときに、カサコソ元気に動き回る丈夫な子たちです。
今回はサンタになっています。
軽い素材で終了後は取り外しできて、気に入らなかったら引っ越しもできますのでご安心を!

トナカイイチョウガイ
貝の標本です。
トナカイの角のような形がユニークです。

モクズショイ
いろんなもの体につける習性があり、全国の水族館の展示にひっぱりだこです。
今回はクリスマスの雰囲気を醸し出す、さまざまな物を背負っています。
飼育していて気付きましたが、何も体につけていないすっぽんぽんの状態が愛らしいです。
目がつぶらです。

当館では意外とマリンエンゼルフィッシュは展示が少ないです。
ぜひ、いろんなマリンエンゼルフィッシュやクリスマス展示を見にいらしてください!

テーマ水槽

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