われわれ水族館の飼育スタッフは、日ごろから生き物たちの健康をチェックするために、さまざまな方向から生き物を観察します。
たとえば「人が関与しない(人の姿が見えていない)ときの動物の動き」「そのときの仲間との関係(個体間行動)」「人間が関与したときの動物の動きや反応」「寄って来るときや離れるときの反応スピード」「手足(肢脚、ヒレ)の動き」「摂餌反応」「眼の動きや感じ」などなど挙げたらキリがありません。
つまり“きょうはいつもと何が違うのか?”を見極める目と感覚が必要なのです。
そのためには毎日の観察が大事になります。
それが分からないと違いが分かりませんからね!
ちなみに大型動物の場合は、さらに体温や体重、血液の検査などから数値的な変化も見ることができます。
しかし小さな魚たちとなると行動や摂餌反応などで感じ取らなければなりません。
動物の場合は「行動に変化が現れたときには、ときすでに遅し」ともいわれますので・・(これは何に対してもいえることなのですが)やはり早期発見が大切ということになります。
そこで今朝も日課の“見回り”をして観察をしていたのですが『眼に注目』してみると種によってさまざまな「眼」があり、結構面白いので(健康チェックという観点からではなく)単純に魚たちの「眼」をお楽しみください。