2018年06月15日
トリーター:足立

今週のおすすめ

ご存知の通り、節足動物は脱皮して成長します。単に体が大きくなるだけではなく、変態も伴い、体の構造が少しずつ、時には脱皮の前後で大きく変わります。「内臓まで脱皮する」なんて、どんな感覚なんでしょう?
今これを書きながら、もし自分が脱皮しなければならないとしたら・・・とちょっと想像してしまっているのですが、どうしても自分の感覚でしか想像できないので、ものすごく緊張してきてしまいました。
「脱皮」って、ただただ、すごいと思います。
今回は「脱皮」する生物たちをおすすめします。

深海Ⅰのダイオウグソクムシ
6月 13日~ 14日にかけて、1匹が脱皮しました(詳細は、2018/06/14 えのすい初!! ダイオウグソクムシの脱皮を確認!! をご覧ください)。
一部のダンゴムシやフナムシの仲間と同様に、体の半分ずつ脱皮するようです。後ろが先に抜けて新品になりましたが、前半分はまだ古い装甲です。色が違うので、よく見ると見分けがつきます。あと半分がいつ抜けるかわかりませんので、半分白い・・・半分脱いでる、ツートンカラーの大王様を観るのは今がチャンスです!

クラゲサイエンスのジェリーフィッシュライダー
広島大学の若林研究室からいただいた、ウチワエビのフィロゾーマ幼生ですが、5月 24日に展示を開始してから、何度か脱皮をし、だいぶ大きくなりました。( 2018/05/25 クラゲとの共生2018/06/07 乗り物変えました!? もご覧ください。)
いずれは着底して底性生活を始めますが、一生の中の一時期をクラゲなどに乗って浮遊して生活します。底性生活のポリプから遊離して、一生の中の一時期を浮遊生活で送るクラゲ類と、一時的に交わるところが面白いですね。クラゲにとっては、たぶん迷惑千万ですが。
ジェリーフィッシュライダーのクラゲサイエンスでの展示は、ウチワエビが着底してしまう前までの期間限定です。浮遊生活をしている間にぜひご覧ください。
※ジェリーフィッシュライダーの展示は 6月 19日で終了いたしました


ジェリーフィッシュライダー

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