タッチプールでは、トリーターが交替でお客さまのご対応をしています。
できるだけ多くの方にお楽しみいただけるように、特に最新の注意を払う場所でもあります。
それでも、今回はお客さまの方からお気遣いいただいたお話です。
ある小学生のお客さまが、大きなイシダタミヤドカリを手にもって、水面付近で熱心に観察しているなと思っていたのですが、暫くその体勢が変わらないので、よく見るとヤドカリに手を鋏まれ、離してもらえない状況でした。
ヤドカリたちは、驚くと貝殻の中に引っ込んでしまうため、滅多に手を挟まれることは無いのですが、大型の個体に挟まれてしまうと結構痛いのです。
こんな時、さまざまな反応をされると思うのですが、彼は指にぶら下がったヤドカリを静かに水面から持ち上げ気味にしたり、沈めたりして、それを解こうとしていました。
その仕草が、私たちトリーターが、ハサミを自切させないように行う仕草に似ていたので、彼に思わず「ありがとうね!」と言って、名前まで聞いてしまいました。
「M君!君って人は・・・、本当にありがとう!」