こんにちは、鈴木です。
今回は沿岸水槽で飼育中のアカイサキの話です。
まずアカイサキという魚のご説明・・「イサキ」と名前には付いておりますが、鮮魚店でお馴染みのイサキの仲間ではなく、大きな口が特徴のハタの仲間です。
水深 40~ 300mほどの深場にすむ魚で、水槽では岩などに付いたり、中世浮力で漂ったり、ゆったりと泳ぐ魚です。
何とも上品できれいな赤色(朱色)をしておりますが、オスとメスでは体色が異なり、メスは、オスに比べ赤色が濃く、背びれから背にかけて複数の薄茶色の斑紋があります。一方、オスは体が全体的にピンクがかり、雌よりも色鮮やかで、背びれの黒い斑紋と目の周りに歌舞伎のメイクのような黄色い筋模様が入ります。
このアカイサキたちは昨年の 1月にトリーターが船釣りで採集しましたが、深いところから上がってくるため、ダメージも大きく、釣り上げた後に船上で生かすのが難しい魚です。
できるならば、オス、メス両方持ち帰れれば良かったのですが、オスをうまく生かすことができず、メスのみを数匹持ち帰り現在の展示に至りました。
さて、そんなアカイサキたちですが、その後飼育は順調に進み、約 1年 8か月後・・先日ふとアカイサキの水槽を見ていると、何やら一際派手なアカイサキが一匹いるではありませんか・・!?あれ?オスはいなかったはず・・。お、まさか・・。そうです、メスがオスに性転換していたんです。