“えのすい”で展示している魚はさまざまな方法で入手をしています。
入手方法としてはいろいろな魚類を取り扱う業者からの購入、漁師さんからの購入、漁師さんの船に同乗して採集、トリーターが網で採集、他の水族館との交換があります。
今回、漁師さんの船に同乗して、定置網で採集してきました。私にとっては初めての経験となります。
23: 30頃に集合して、タンクに海水を入れたり、さまざまな備品を積んだりして、0: 00に“えのすい”を出発しました。仕事とはいえ、普段は寝ている時間に出発することや初めて漁師さんの船に乗ることに高揚感があり、見たことが無いような魚が入っていないかと期待もあり、その反面、漁師さんの作業の邪魔をして怒られるのでは?という不安ありと、さまざまな感情が入り混じりながら、小田原へと向かいました。一緒に行くのは数年ぶりに仕事をともにするS君です。
集合時間前に漁港に到着。風はあるものの寒くはなく、星が非常に良く見えました。
集合時間となり、漁師さん方とさらりとした挨拶を交わした後にいざ、出航。
漁場となる定置網までは 30分程度で到着。網を上げる準備が始まったので、とにかく邪魔にならないように待機。S君の指示に従い、見よう見まねで網をたぐるのを開始。
いざ、網が上がってきて、魚を目の前にするとテンションが上がり、漁師さんの船に乗せてもらっている身であるのを忘れて、狙いを定めては魚をすくいまくりました。
2か所の定置網を上げた後に帰港となり、採集した魚をトラックへと積込み、帰館となりました。帰館後、すぐに予備の水槽へと採集した魚( 17種 41点)を移動し終えました。
私も世が世であるならば、天に召されても、おかしくない年齢になりましたが、一睡もせずに夜を徹しての作業を終えることができ、まだ徹夜ができる気力と体力を持ち合わせているのだと、ある意味どうでも良い自信へと繋がりました。
今回の初乗船を終えて、率直な感想としては相模湾にはさまざまな生物が生息しているのだなぁと感じました。採集を終えて、自身の中では予想していなかった生物が網に入っていたので、驚きました。
今回はかなり遠慮して乗船したので、大した写真を撮ることができずにすいません。
次回はみなさんの興味を大いに引けそうな写真を撮りたいと思っています。
ぜひ、次回に御期待ください。