みなさんは、沖縄トラフ調査航海の航海日誌を読んでいただけましたか?
[ 航海・採集日誌 ]
11月 15日から 20日まで、沖縄トラフの深海調査航海に行ってきました。
今回の調査地点は、沖縄の深海 1,000mの熱水噴出域です。
そこには「ゴエモンコシオリエビ」の大きなコロニーのある熱水噴出孔があります。
詳しくは、航海日誌を見てくださいね。
えのすいの深海では、通常では見ることのできない深海 1,000mより深い場所に生息している化学合成生態系深海生物を飼育し、JAMSTEC(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)と共同で「深海生物の長期飼育技術の開発」の研究をしています。
その研究の一環として、ゴエモンコシオリエビの長期飼育方法の研究開発をしています。
先日、11月 14日に 2015年 8月から飼育を開始したゴエモンコシオリエビが死亡しました。
実に 1,195日間の飼育で、これまでの最長飼育記録です。
この期間に脱皮もするようになり、3年間の長期飼育中に多くのことを私たちに教えてくれました。
そして、研究者のみなさんと一緒にバクテリアの研究も徐々にはありますができるようになってきました。
未だ改善点はありますが、少しずつですが前進しています。
今回は、新たに改善を加えた水槽で飼育研究をおこなう予定です。
長期に飼育をおこなうことで、彼らの生活の一端を垣間見られるようになりました。
さらに飼育期間を延ばし、繁殖までできるようになれば、熱水噴出域という局所的な場所でどのように生活し、どのように子どもを残し、そして、またどのようにして熱水噴出域に集まってくるのか、分かるようになるかもしれません。
“えのすい”は、この謎の解明を目指します。
ゴエモンコシオリエビは、もさもさの胸毛にバクテリアを繁殖させて食べています。
ゴモエンたちの胸毛のもさもさにも注目してみてください。