海生哺乳類が海岸などに打ち上がってしまう事などをストランディングといいます。
2018年ももう終わりに近づいていますが、今年は 4件連絡がありました。
1月と 6月にハナゴンドウが当館目の前の砂浜に打ち上がり、8月には鎌倉にシロナガスクジラが、11月に辻堂でスジイルカがストランディングしました。
これらの動物は残念ながら死亡した状態でしたが、貴重な資料として残せるよう、神奈川県内の博物館や水族館、大学などの研究機関と連携をとって活動をしています。
私もこのうちの 3例と関わることができました。
水族館の中だけで仕事をしていると鯨類だけでもさまざまな種類がいることを忘れてしまいますが、このようにフィールドに出ることで、改めて種の多様性についても考えさせられます。
目の前の相模湾にどんな種類が生息しているか、調べることは大変です。ですが、ストランディングがあることで、こういう種類が目の前の海にいるのだということが分かります。
近くの片瀬漁港でイルカが泳いでいると連絡を受けて確認したこともあります。
飼育員として現場を見ることの大切さを感じた一年でした。