2018年12月27日
トリーター:北嶋

冬の生き物

ダンゴウオダンゴウオ

今年もあと数日となりました。
ようやく寒くなってきましたね。
年末年始は大寒波だそうです。
風邪ひかないか心配です。
寒いのは動くのがおっくうでつらいですが、寒くないと現れない、だめな生き物もいます。
そんな生き物をご紹介します。

ダンゴウオ

相模湾の磯でも見られる季節になりました。
先日採集に出かけたのですが、くるぶしくらいの水深でピンクや赤のかわいいダンゴウオがふよふよ泳いでいるのを発見。
かわいいです。
相模湾キッズ水槽にいますのでぜひごらんください。

アメフラシ


今年は珍しく夏でも小さいのを見かけましたが、アメフラシは冬から春が出現時期です。
これはアメフラシ自体が低温じゃないと、というわけではなく、アメフラシのごはんである海藻が、水温が下がらないと繁茂しないのでそれに伴ってアメフラシの出現にも関係するんです。
今年はまだ水温が結構高い。
今年は、というよりここ数年同じようになかなか水温が下がりません。
水温だけの問題ではないかもしれませんが、近隣の東京湾や駿河湾でも海藻がなくなってしまって困ったことになっています。
磯ではまだ海藻が少ししか生えていません。
アメフラシも少な目。

まだかわいいサイズです。
こちらはタッチプールでお目見えです。触れて大人気です。
私個人の見解ですが、タッチプールで今一番人気者はアメフラシ、次がつるつるの黒い石(たぶん泥岩)、その次がネコザメです。
アメフラシはそのさわり心地にやみつきになる子ども(おとなも)多数です。
1匹だけ黄緑色で模様の違うアメフラシがいますが、こちらはミドリアメフラシという種類です。

ほかにも相模湾ではアマクサアメフラシやクロヘリアメフラシなどもいますが、今年はあまり見かけません。
アマクサばかりの年もあるのでどのような要因で出現数が変わるのか、ちょっと気になります。

季節の変化を海で出会える生物の変化でいつも感じます。
“えのすい”でもその片鱗を感じていただけたら幸いです。

タッチプール

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