先日の 13日のお昼ごろ、飼育展示中のタカアシガニが脱皮を始めました。
発見されたときは、まだ脱皮が始まったばかりだったようで、甲羅の付け根の部分が分かれ、中の新しい身体が少し浮き上がった状態でじっとしていました。
しばらく観察していると、そのうち甲羅を浮かせたまま動き出したので、バックヤードへ隔離することにしました。
身体が比較的小さかったので、無事バックヤードの予備水槽に収容することができました。
その後、水槽に蓋をして薄暗くしてようすを見ていました。
カニの仲間は、普段は堅い甲羅に覆われているので、脱皮の時は甲羅を柔らかくして小さくなった殻を脱ぎ捨てます。
この時にうまく脱皮できずに体力を使い切ってしまって、そのまま帰らぬカニになってしまうこともしばしばですので、特にタカアシガニのように大型のカニを担当していると、それは気が気ではありません。
そんな心配な気持ちで、夕方 17時ころに覗いてみると・・・ようやく長い脚の根元が見え始めました。
そのまま、そーっと蓋をして 2時間後に再び覗いてみると・・・水槽の中にタカアシガニが 2匹に増えていました!!
そうです! 脱皮に成功していたんですね。
ほっと胸をなでおろした瞬間でした。
大きさを調べてみると脱皮前に比べて、甲羅の大きさが 1.3倍ほど大きくなっていました。
今はまだ甲羅が柔らかいので、硬くなって餌を食べるようになったところで、元の大きな水槽に戻す予定ですので、その時まで今しばらく、楽しみに待っててください。