通称「じゃぶじゃぶ池」今週は“ちょっと変わった魚”をおすすめします。
見学順路に沿って紹介しますと・・
チョウチョウコショウダイ(幼魚)
白波が打ち付ける相模湾ゾーン「出会いの海」の隣、大きなタイドプール(潮だまり)を模した通称「じゃぶじゃぶ池」にいますが、幼魚特有の模様をしているので、すぐに分かると思います。
名前の由来は“ヒレが大きく蝶々のようだから”というのが一般的です。
ヒレグロコショウダイ(幼魚)
同じく「じゃぶじゃぶ池」で見ることができます。幼魚の時はヒレも身体も縦縞ですが、成魚になると、身体の縦縞はそのままで各ヒレが水玉模様に変わってきます。この個体は幼魚なので、全身が縦縞です。
ちなみに、魚の縞模様は頭部を上にした時(脊椎骨を縦にした時)に見える向きによって「縦縞」か「横縞」かが決まります。
岩礁水槽のウグイ
ウグイというと河川や湖沼にいる、いわゆる淡水魚のイメージが強いですよね。でも岩礁水槽はご存じの通り海水です。写真でもカゴカキダイやコブダイの姿が見えます。
これはウグイの塩水順化の実験の結果で、徐々に海水(塩水)に慣らしたものです。詳しくは、伊藤トリーターの日誌[
2019/01/11 海ウグイの展示を目指して ]をご覧ください。
海藻の間を泳ぐウグイの姿もおもしろいですよね。なお、海ではゴカイなども食べるらしいですよ!
ジャンプ水槽の“紅色ヘラブナ?”
岩礁水槽の先に「川魚のジャンプ水槽」があります。ここでは川の水位を定期的に増減させ、その時の魚たちの反応を見る水槽で、カワムツやオイカワ、ウグイやコイなどなど河川で見ることのできる魚たちがたくさん泳いでいます。
川魚といえば・・まあいっても地味ですよね。オイカワのように婚姻色が出た時に綺麗になるものもいますが・・・。
その中で紅一点! 紅い魚が一匹泳いでいます。担当者の話によれば「たぶんヘラブナで、3年位前からバックヤードで飼育を始め、1年を過ぎたころから徐々に色が抜け始め、今ではこんな感じ!」ということで、紅くなった原因ははっきりしません。
餌なのか? 水質なのか? 謎ばかりですが元気に泳いでいますので、ぜひご覧ください。紅いヘラブナは必見です!!
仕方なく壁に付くコバンザメ
ジャンプ水槽から曲がって少し降りたところに「漁港水槽」があります。その奥の壁側に、なにやら変な魚がくっ付いています。これがコバンザメです。
サメと名前が付いていますが、スズキ目の硬骨魚類でサメとは何の関係もありません。たぶん姿形から付いた名前だと思います。
頭上のコバン状の吸盤でウミガメの甲羅や大型魚にくっ付いて併泳するのが本来の姿ですが、この吸盤、結構痛いらしく、人間の皮膚に付くと“ほぼ青アザ状態”になります。なので大半の魚は、くっ付かれるのを嫌います。ですからこの水槽では“仕方なく壁に付いている”のです。いわば『場の空気を読んでいるコバンザメたち』ということになります。
頭上の吸盤で付いているので、こちら側には腹部を見せていることになりますが、ぜひ、このけなげなコバンザメたちにも注目していただければと思います。
以上、水族館に入場して前半部分の水槽で見られる「ちょっと変わった魚たち」をご紹介しました。
また、水族館のホームページでもお知らせしている通り、1月 28日(月)から 2月 6日(水)まで、昨年の台風 24号で受けた被害の補修工事のため、館内が一部閉鎖となります。しかし、その分、期間限定で多くのスペシャルイベントが開催されますので、こうご期待です。
詳しくは[
≪ 1月 28日(月)~ 2月 6日(水) イルカショーをお休みします ≫イルカショースタジアム修繕工事にともなうショー、プログラム休催のお知らせ ~期間中はスペシャルイベント開催!~ ]をご覧ください。