2019年08月29日
トリーター:佐野

未知との遭遇

先日、昨年生まれのアオウミガメを検査のためにショースタジアムのバックヤードへ連れて行った時のことです。検査を終え検査室を出た所、ミナミアメリカオットセイを連れたトリーターに遭遇しました。
オットセイもウミガメもお互いその存在を初めて目にします。威嚇する? 暴れる? 興味を示す? いったいどんな反応をするのか? とても興味があります。

急に動かないよう、そーっとウミガメを近づけてみると・・・・・・
拍子抜けするほど両者とも無反応でした。ウミガメの方は空気中ではものが良く見えないとされているので無反応はなんとなく想像できたのですが、オットセイの方はもう少し何かしらの反応があるかと思っていました。というのも、素晴らしい集中力でトリーターを見ているのです。視線をウミガメの方に向けさせてもびくともしません。トレーニングの賜物ですね。

感染や飼育環境の問題もあり、綱の異なる生き物同士の混合展示をやっている園館はそう多くありません。しかし野生ではお互いに関係しあって同じ海に暮らしている動物たちです。いつか一緒に展示ができたら・・・とぼんやり思った昼下がりでした。

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