2019年10月16日
トリーター:倉形

ヨモギ

コツメカワウソ「ヨモギ」コツメカワウソ「ヨモギ」

サクラに齧られたひげが最近伸び始めて来た母親のミサキ、兄妹のカシワ・オモチです。
父親のヨモギも同じくひげが伸び始めて来てはいたのですが、給餌時にヨモギの顔をじっくり観察すると・・・、なんと右側のひげが以前よりも短くなっているではありませんか。恐らく再びサクラにひげを齧られたのではないか?(何分にも齧っている場面を見ていないので憶測にはなりますが・・・)

ヨモギは子煩悩な父親なので、例えば子どもたちが遊び、ヨモギが寝ているハンモックに3頭が乗り、人間の子どものようにはしゃぎ、ヨモギが揉みくちゃにされ顔を踏まれたりしても、怒ることも無くそのまま眠り続けることがよくあります。(恐らくはただ単に眠くて、子どもたちの素早い動きに対応が出来ないため、諦めているのかも知れませんが・・・)
ヨモギの性格と年齢(11歳)から来る要素だと思いますが、普段から動作はゆっくりめではあります。

しかし、給餌時、お腹の空き具合にもよりますが、常にトリーターに注目し、次に出されるサインは何か?と、トリーターの一挙手一投足をよく見ており、切れの良い動きも見せてくれます。

ヨモギは、親子で展示舎内を動き回る際は、比較的みんなの後方からゆっくりとついて行き、家族を見守っています。しかし、母親のミサキが何かに反応して、大きな声で鳴き叫んだりすると即座に反応し、ミサキよりも先頭に立って警戒し、いざとなるとその対象物に向かって行き噛みます。
普段はのんびりと穏やかな性格の「ヨモギ」ですが、何か危機的状況になった場合、「雄として、雌を守る。」また「父として家族を守る。」という姿を見ると、人間よりも小さな体であらゆる敵に向かって行く動物としての本能には、飼育者としても感心します。

11歳のヨモギ。これからもみなさんの前でいろいろなパフォーマンスを見せてくれると思います。
10月の土日祝日には「 見てみよう!コツメカワウソのごはん(ハロウィン編 」を開催しますので、ぜひヨモギとミサキのかわいらしい姿を見に来てください。

関連日誌
2019/10/06 彼らのヒゲのその後!

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

RSS