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えのすいトリーター日誌

2021.10.13 トリーター:山本

9月テーマ水槽~毎日クラゲ採集 2021~


昨年に引き続き、今年の9月のテーマ水槽では「毎日クラゲ採集」と題して、毎日江の島に行き、その日に採れたクラゲをそのまま一つの水槽に展示するということをやっていました。

今回はその結果を、2020年9月の結果(2020/09/30 9月テーマ水槽~毎日クラゲ採集~)と比べて見ていきましょう。

これは2021年9月1日から30日までのあいだに江の島で毎日採集をした結果です。
合計で 25種類のクラゲの出現を確認することができました。
そのクラゲたちがいつ出現したのか、ぱっと見でわかる表を作ったのでご覧ください(我々はこれを「クラゲカレンダー」と呼んでいます)。
黒く塗りつぶされているところが「出現を確認した(採集した)」ことを示しています。
去年は 31種類だったので、今年はやや少ない結果となりましたが、毎日なにかしらのクラゲを見ることができました。
坊主なし! いえい!

それでは、今年のデータを見ていきましょう。
まずは、各クラゲたちの「出現回数」に注目です。
出現回数ごとに、上位5種をランキング形式で発表します。

第5位 「ヤマトサルシアクラゲ」(10回)
2つ並んでいるうちの左のクラゲです(右は「カイヤドリヒドラクラゲ」)。
一年を通してみると、季節問わずたまーに少数採集されるイメージでしたが、去年も9月に出現(ちなみに5回)していることから、この時期に安定して見ることができる種類なのかもしれないですね。
引き続き調査を続けます!

第4位 「エダクラゲ」(11回)
私が好きなクラゲ「エダクラゲ」がランクインしました!嬉しい!
線だけで書いたようなシンプルな形、Bougainvilliaというすてきな属名、いいですねー!
傘径2㎜ほどの小さなクラゲなので、水槽ではちょっと目立ちませんが・・・ 見つけることはできたでしょうか?

第3位 「ヒトツクラゲ」(16回)
江の島で採集できる管クラゲ目の代表種です。
初めて見る方は「なにこの形!生き物??」と思うことでしょう。私は思いました。
よく見るこの姿はどちらかといえば「クラゲ」というよりは「ポリプ」のような状態で、外洋生活に特化した生活史を持ちます。カッコいい。

第2位 「カラカサクラゲ」(23回)
一年を通して採集できる種ですが、この時期になると網に入る頻度が増えます。
透明な傘が美しく、ぜひとも常設で展示したいのですが、飼育難易度がかなり高く、あまり長いこと展示できていません・・・。

第1位 「エイレネクラゲ」(27回)
「エイレネクラゲ」はやはり裏切りませんねー!ほとんど毎日採集できました。
採集できるクラゲの中ではかなり大きく、傘径が1cmを超えます。今期も水槽の主役になってくれました。
全然関係ないですが、今年やっとポリプがとれました・・・!大喜び。
現在クラゲサイエンスで展示中です。


ちなみに去年は、「ニホンベニクラゲ」(12回)、「カブトクラゲ」(18回)、「オベリアクラゲ」(21回)、「カラカサクラゲ」(25回)、「エイレネクラゲ」(28回)が多く出現しました。
今年と比べると、なんと 1位 2位は同じクラゲです。
9月の江の島では「エイレネクラゲ」と「カラカサクラゲ」が主役のようですね。
逆に、「ニホンベニクラゲ」は今年あまり出現せず(3回)、「カブトクラゲ」、「オベリアクラゲ」は一度も見ることができませんでした。
「カブトクラゲ」はポリプを持たない外洋性のクラゲですので、接岸するかどうかは海流や風向きの影響を強く受けるはずです。
今年はタイミングがうまく合わなかったのかなあ・・・。
「ニホンベニクラゲ」や「ベリアクラゲ」、なぜことし採れなかったのでしょうか。
本当はたくさんいるのに採集するタイミングが合わなかったのか、天候が悪かったのか、そもそも出現していないのか・・・。
考えられる原因がたくさんありすぎて、なにも断言できません。こういうのは、毎年データを積み重ねることが大事です。

次に、「去年は見ることができなかったけど、今年は見られた種」に注目です。
これらの種は表で和名を赤字にしています。中でも、今回私が一番気になったのは「コエボシクラゲ」です。大きさが1.5mmくらいの、こんなクラゲです。
私はこのクラゲを初めて見ました! 採れた時、何クラゲかわからなくてワクワクした覚えがあります。
しかし、江の島で初の出現報告!という訳ではなく、とある論文のなかで 2001年の 5月に江の島での出現が記録されています。
ただ、それ以降江の島での出現記録はなく、なかなか珍しいクラゲと思われます。8日と9日に採れましたので、見られたそこのあなたはとってもラッキーですね。
毎日採集していると、たまーにこんな出会いもあったりします。

・・・こんな感じで、クラゲカレンダーを年ごとに見比べると、9月のデータだけでもいろいろなことを考えることができます。
「今年はなんとなくこのグループのクラゲが多かったなー」とか「そろそろあのクラゲが出てくるころかなー」なんていう感覚的なものが、段々正確なものになっていく・・・はずです!

実は、去年の9月のテーマ水槽が終わってからも、(ほぼ)毎日採集は続けています。
いつ「どんなクラゲがいたの?」と聞かれても、すぐ答えられるように!
きょうも江の島に向かってチャリを走らせるのです。では、いってきまーす!

クラゲサイエンス


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