2023年03月19日
トリーター:北嶋

ダンゴウオうまれた!

本日の朝 9:00過ぎ、相模湾大水槽の裏で作業をしていると、水質測定に来たスタッフに「ダンゴウオが生まれたみたいですよ!」と声をかけられ、慌てて相模湾キッズ水槽に向かいました。
8:20 頃の見回りのときは何も起きていませんでした。
メンテナンスで水槽に手を入れていますので、それは間違いありません。
その後、開館の 9:00までの間に一斉に誕生したようです。
もしかすると手を入れた刺激で出てきちゃったのかも?

ダンゴウオは相模湾キッズ水槽の一番右の水槽内に設置しているアクリルケースにいます。
右側のサザエの貝殻にずっとこもっているオスがいたので、ここで卵を守っていたようです。
ダンゴウオはメスが貝殻などに卵を産んで、それをオスがふ化するまで守り、きれいな水を送ったりして世話をします。
生れたばかりの小さなダンゴウオは同居している大きな魚に食べられてしまう危険もあるので、樋口トリーターと二人で、急いでできるだけピペットでやさしく移動して、部屋を分けました。
ですが、だいぶ水槽内に散ってしまって、海藻やらいろんなところに張り付いてしまっているので回収しきれませんでした。
他の多くの魚の稚魚と異なり、岩や海藻に張り付く性質が、生まれたばかりの稚魚にもあります。
泳ぎ回ると大きな魚に狙われやすいですが、張り付いていれば気付かれないので襲われる心配が少ないです。
もしかすると他の大きな魚と同居したままでも育つかもしれません。
無理やり全部を移動せずに、このまま分散した場所で育ててみようとおもいます。
生れたばかりのダンゴウオの赤ちゃん、小さすぎて見つけるのも、観察するのも大変ですが、探してみてください。
オレンジ色の体に、子ども時代にしかない天使の輪と呼ばれる白いラインが頭にあります。
大きく育つようにお世話に励みます!

太平洋

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