2023年03月20日
トリーター:小形

ペンギンがよく生まれる月

フンボルトペンギンは通年繁殖が可能といわれていますが、“えのすい”のペンギンたちは、3月と 4月生まれがとっても多いのです!
その数 31羽中 12羽! 先日亡くなった「ヒカル」と「アカリ」をあわせると 14羽になります。

そんなきょうは、3月17日で 15歳になった「コハク」についてのお話です。
「コハク」と私が出会ったのは、おそらくまだ「コハク」が 7歳だったころです。
当時いたペンギンたちのなかでは若く、やんちゃなイメージがありました。
私がペンギンを担当するようになって少し慣れてきたころ、名前を呼んだら来るトレーニングを先輩トリーターから教わり、初めて呼んで来てくれたのが「コハク」でした。
新人の自分でも、呼んで来てくれたことがすごく嬉しかったので、今でもよく覚えています。
覚えたての私は、「コハク」の姿が見えないところに隠れて何度も呼んだりしていました。
あのとき何度も私に呼ばれていた「コハク」、、(笑)今となっては、少し笑えます。

ご飯の時間が大好きで、元気なイメージは昔から今も変わらずですが、「コハク」の相方事情はというと、少し複雑なような気がします。
私がペンギン担当になったころは、「ノゾミ」という、現在、豊橋総合動植物公園で暮らしている兄弟のオスと仲よくくっついていました。
兄弟なので繁殖させることはできず、また、「ノゾミ」は繁殖を目的として“えのすい”から出ていくことになったので 2羽は離れることに。
「ノゾミ」がいなくなってからは「グット」という年下のオスと仲良くなりました。
しばらく、「グット」と仲よくしていましたが、そんな「グット」も繁殖を目的として、新潟市水族館マリンピア日本海へいくことに。
2度の仲良しのオスとの別れを経て、今は「ウメ」というオスと仲良くしています。相手がいなくなったら、ちゃんとパートナーを見つけるのが「コハク」のすごいところです。

心の中は読めないので分かりませんが、なにごとも引きずらず、さばさばしているタイプかもしれません。
いつも当たり前のように元気な「コハク」ですが、これからもしっかりと健康状態をチェックして元気に過ごしてほしいなと思います!

「コハク」ももう 15歳か~。 としみじみ思う私でした。
(自分もそれだけ年をとったのか~・・・。)

ペンギン・アザラシ

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