2023年06月03日
トリーター:笠川

約 10倍に成長

前回、約3mmからのスタート という日誌を書きましたが、そのウチワエビのフィロゾーマ幼生、約1か月半経ち、ほぼ 10倍の大きさまで成長しました。

展示開始時展示開始時ほぼ 10倍に成長ほぼ 10倍に成長

なかなか小さな頃は見つけてもらえませんでしたが、もうしっかりわかるサイズです。
現在、第6期フィロゾーマ、5回脱皮をしました。あと2回ほど脱皮すると、次のステージ、ニスト幼生へと変態していきます。おそらく、ジェリーフィッシュライダーの姿を見ることができるのは今月までかもしれません。嬉しいような寂しいような気持ちです。

先日、展示をしているクラゲサイエンスのジェリーフィッシュライダーの水槽で、かすとりをしていたら、お客さまに声をかけられました。おそらく、エサか何かをあげていると思って声をかけてくれたかと思うのですが、まさかのライダーが食べ散らかした食べかすとりとは。
期待させてしまってすみません。でも、ジェリーフィッシュライダーのお話ができて良かったです。
クラゲ担当、時折、不思議に思われている説でいうと、採集のときもそれに当てはまりそうです。釣り竿でもなく、網でもなく、ひしゃくに長い柄が付いたものを持ちながら、魚も見えない一見何もいないような水面をじっと見つめている姿。傍から見たら不思議ですよね。クラゲを探しているんです。
さらに、1cmにも満たない透明なクラゲだと、これですよと説明してもなかなか伝わらないこともあります。
このやりとり、以前、カイメンの研究者の方と話したときに、ものすごく共感され、まだクラゲはいいですよと言われました。
海で不思議な人を見たら、何かものを落とした人か、何かの研究者かもしれません。

クラゲサイエンス

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