2023年06月05日
トリーター:北嶋

相模湾大水槽のヒトデは 2種類いた

相模湾大水槽で大増殖している小さいヒトデがいます。
以前、相模湾大水槽で増えまくっているチビクモヒトデのことはトリーター日誌でも紹介しました。

チビクモヒトデチビクモヒトデ

相模湾大水槽の擬岩をみると細い腕を無数に出しているのがチビクモヒトデです。
じつはもう 1種類いました。

よく見るとなんか違うのがいるよな、と思って
石をひっくり返すと、その下に隠れています。
名前の通り「子持ち」つまり子どもを産む卵胎生のクモヒトデのようです。
だからこんなに相模湾大水槽で増えられるのか。

イソコモチクモヒトデイソコモチクモヒトデ

先に存在を知っていたチビクモヒトデは分裂で増えるそうです。
多くのクモヒトデの仲間はとても小さくて透明なプランクトンの子どもの時期がありますが、水槽の中だと魚に食べられてしまったり、濾過槽のほうに吸われてしまったりして、生まれたらすぐにわたしたちが気付いて回収して育てないと増やすことは不可能に近いです。

回収しても小さな餌をあげて上手に育てられるのかどうか、正直自信はありません。
プランクトンの時期がなくて増えることができるというの驚きです。
クモヒトデは水槽のお掃除屋さんで、にごりの元になる水槽の小さなかすを食べて浄化してくれます。
たくさん増えてくれることはとってもありがたく嬉しいことです。
かわいいおもしろいクモヒトデたち、いつもありがとう。

相模湾ゾーン

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