2024年07月23日
トリーター:濱田

コツメカワウソ「オモチ」のエコー(超音波検査) Part2

今回は前回の続きを書いていこうと思います!

前回は「アルコールボトルに慣れてもらおう」という所まで書いたのですが、そもそもなぜアルコール?? ってなりますよね。
カワウソは毛の密度がとっても高く、毛にアルコールを浸透させないと超音波が通らないのです。
なのでアルコールを噴霧し、一時的に超音波が通る状態にしてから検査をする訳です。

では話に戻ります。
以前アルコールを噴霧した時は、飛び跳ねてびっくりしていた「オモチ」。
びっくりしないようにするにはどうすればいいかを色々試した結果、アルコールボトルを小さくすることにしました!

使用したのはこちら。手のひらサイズのアルコールボトル(以下ボトル)です。
サイズを小さくすることでボトルの存在感も小さくなり、シュッの勢いも弱まりました。

次は噴霧方法です。
最初は「オモチ」にばれないように、魚を食べている間にシュッとかけます。
出来れば2回はかけたいですね。ただ1回でも大丈夫ですし、3回以上かけられると更に良いです。
少し離れた位置から全体的にかけるのもポイントです。
そうするとこのような状態になります。

これだと表面の毛についているだけで、中の毛まで浸透していません(カワウソの毛は2層構造)。
そこで一旦プールに入ってもらいましょう。
そうするとこのような状態になります。

毛が濡れて、ペタッと寝ている状態になり、アルコールが浸透しているのがわかります。
最後は体に直接ボトルを当てた状態で3~4回噴霧し、更に染み込ませていきましょう。

ここまで来てようやく、超音波検査のプローブを当てることができます!
この前当てた時には、アルコールと同様にびっくりしていたので、次回は「プローブに慣れてもらおう」になると思います。

お楽しみに~

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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