2024年07月23日
トリーター:今井

アオリイカ もうすぐ展示します!

うまく展示できている水槽も模様替えすることで、お客さまにリニューアル感を伝えたり、よからぬ微生物が湧くのを妨げたりするメリットがあります。
今回は稚魚から育ち、水槽内で産卵までした沿岸水槽のアオヤガラを、さらに広い環境でのチャレンジ飼育する代わりに、アオリイカの展示が予定されました。
ここ数年、漁師さんからいただいたコウイカ類やアオリイカを秋から展示していましたが、食用サイズの個体は繁殖活動後に寿命を迎えてしまうため、春から夏はほとんどイカ類の展示がありませんでした。
そこで、今年は春の「あかちゃん展」ではコウイカの赤ちゃんをご覧いただき、さらにこの夏はアオリイカの子を5トン級の水槽に群れで泳がせるチャレンジをしたいと思います!
アオヤガラの行き先が決まった7月21日、トリーターらにアオリイカの情報入手をお願いしたところ、5分もしない内に
「毎日採集」に行っていたワタボウシのYさんより、江の島の海を泳ぐアオリイカの子の群れの映像が送られて来ました。


そこで、ルーティン作業が済んでから採集に出掛けようとしていたら、クラゲレジェンドのAさんから「代わりは私がやるから、潮が変わる前にお行きなさい!」と。
自転車に跨ったところに、深海レジェンドのSさんが現れたので、トラックにタルを積んで行くことに。
現場は釣り禁止なので、岸から2~3mが手網の範疇(はんちゅう)となり、それも優秀な手網でないとアオリイカに簡単にかわされてしまいますが、独身時代に季節来遊魚の自家採集に嵌まっていたHさんが「お持ちなさい!」と霞(かすみ)のような大手網を貸してくれたのが功を奏しました。
到着するや否や、姿勢を低くしたSさんは、まるでシラサギが鳴きながら小魚を突くように、あっという間に14匹ものアオリイカを掬い採ってしまいました。
配信して1時間足らずで、とんとん拍子に多数のアオリイカが入手できるなんて、なんて素晴らしい方々なんでしょう。自分もフンドシを引き締めて、よい展示ができるように頑張ろうと思います。
乞うご期待!

相模湾ゾーン

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