2024年10月13日
トリーター:樋口

バックヤード水槽でのハリセンボンの産卵

みなさんこんにちは!
やっと夏が終わって秋がやってきた感じがしますね。
湿度も低くなって、とても過ごしやすくなってきました。

さて、“えのすい”のバックヤードのお話ではありますがうれしいことがありました。
ハリセンボンが産卵したのです。(残念ながら未受精卵)
※申し訳ございません、現在ハリセンボンは展示していません。

ハリセンボン、個人的に好きな魚で、幼少期からずっと家で飼育していました。
意外と環境と同居魚を選ぶ魚で、大きな相模湾大水槽に展示してもイジメられてしまったりしてえのすいではなかなかじっくり育成することができていませんでした。

それなら、と1年前? 2年前? くらいからバックヤードでハリセンボン数匹のみをコツコツ飼育していました。もちろん、繁殖を目指しての飼育です。

ですが、成熟して産卵するまではひたすら世話をして育てるのみです。
「ハリセンボン繁殖目指してるんだって?どんな感じ?」
私「いや…育ててるだけになってます…へへ…」
と返答すること早 1年越え…
「こいつ、ハリセンボン趣味で飼育してるだけじゃね?」という無言の圧をたまに感じながら、せっせとえさをあげて繁殖期だという夏と同じ長さになるように照明を調整しつつ、ゆるっと飼育を続けていました。

そして! ついに!
産卵しました~! わーい!!
残念ながら未受精卵でしたが、ただ飼育してるだけじゃね? から一歩前進です。

こちらがその卵。

急いで撮ったので雑な写真ですみません。

ちなみにこちらが産卵前日。

お腹がちょっぴり膨らんでいるのが分かりますか?
肥満か卵か、悩んで写真を撮ったのですが、次の日産卵していたので卵でした。

こちらが卵をもっていない個体。

スリムですよね。

今後は受精卵を得られるように改善していきます。
「ハリセンボン、飼育してるだけじゃね?」から一歩前進できました。
次回は受精卵を得て育成し、みなさまにハリセンボン幼魚をお見せできるように頑張ります!

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