きょうは昼前くらいからの大きなうねりに負けて激しい船酔いをして死んでいました。船首は大きな波、うねりに突っ込み潮に洗われています。
いま私が入っている居室は船の一番前で上の方なので、揺れが大きく激しいです。船の後ろの実験室に行くと全然揺れ方が違います。
昼食は食べれず、寝込んでいました。こんなに最悪の気分にもかかわらず、きょうは船内セミナーの日でした。
研究者チームの代表 4人でのセミナーで、船長、司令をはじめみなさんがかしこまって聞きに来られるので、穴は開けられません。
でも、身体を起すのがやっとです。ぎりぎりまでキャンセルしようかどうかベッドの中で悩みに悩んで、ぎりぎりまで横になって、順番直前に起き上がって発表は無事終わりました。
終わった後はもちろんトイレに行って、便器に辛い悩みを聞いてもらいました。
その後、夕食は甲板でバーベキューでした。
せっかくのバーベキューも船酔いだったので、十分食べれませんでしたが、嬉しい言葉を 6Kチームからいただきました。
6Kチームや船の人にはこの日誌のことは何も話してなかったのですが、「航海日誌は陸上では毎日楽しみにしているみたいだよ」といわれてびっくりしました。
特にチームや船員さんの御家族に好評らしいです。
ずっと続けててよかったと思いました。
バーベキューの後は、船酔い知らずの方々はみんなで 2次会を真夜中までやっていました。
いよいよあすは調査海域に着きます。
でも、相変わらず、船首は海に突っ込んでいます。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK06-13「よこすか/しんかい6500」によるノースフィジー海盆(フィジー)、マヌス海盆(パプアニューギニア)調査潜航