2007年06月02日

鹿児島県野間岬沖(2)船内セミナー

  • 期間:2007年6月1日〜2007年6月8日
  • 場所:鹿児島県野間岬沖
  • 目的:鯨骨生物群集の調査・コトクラゲ採集
  • 担当:伊藤


現在、船は四国の沖を航行中です。どうやらこの先太平洋側が荒れすぎていて船が通れないらしく、四国の陸沿いを進んだ後、九州の東側を北上し関門海峡を抜け、長崎沿岸を経由して北側から大回りするルートをとるそうです。まだ船はそれほど揺れていないため、ご飯は美味しくいただけています。

きょうはセミナーがありました。研究者たちがおこなっている研究の内容や成果を発表して、船員の方たちに理解を深めていただき、また研究者間の相互理解を深めることを目的としたものです。
研究を進めるためには自分たちだけではなく、周りで協力してくださる方たちへの理解を得ることはとても大切なんですね。
セミナーの内容は化学的な話から生物学的な話まであり、本航海における仕事の概要と各発表演者の熱意?を知ることができました。三宅さんがトリーター時代に水族館で展示したコトクラゲの話をしましたが、いまさらですがなかなか面白い生物です。以前展示飼育した時、私は当時担当していた干潟生物や外来生物にかまっていて、コトクラゲにはほとんど接していなかったのでした。
今回、もし採集されたらぜひじっくり観てみたいと思っています。

[きょうの写真]
準備万端の出番を待つ水槽群

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT07-09「なつしま/ハイパードルフィン」による鹿児島県野間岬沖 調査潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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