2007年07月04日

沖縄トラフ(2)乗船報告2

  • 期間:2007年7月3日〜 2007年7月7日
  • 場所:沖縄トラフ
  • 目的:深海生物調査採集
  • 担当:足立


本日 2潜航がおこなわれました。最初の潜航は前回仕掛けたトラップの回収のみでしたが、2本目に生物採集の時間があり、今回の目的であるゴエモンコシオリエビをスラープガンでたくさん吸ってもらいました。
現在 60cm水槽 2本でキープしています。。
生息現場の水温は 4~ 6℃ですが、あがってくるとかなりぬるくなっていました。
え、こんなんで大丈夫なの?と不安になりながら、水槽に収容しましたが、最初はひっくり返っていたゴエモンコシオリエビが、やがてむくむくと動き出し、壁をよじ登ってくるのを目の当たりにしたら、なんだか、笑いがこみあげてきてしまいました。

この回はやることが盛りだくさんだったのですが、潮が速いのと、マグロ漁船が近くで操業をおこなっていたことから、すべての作業を終らせる前に、やむなく浮上しなければなりませんでした。
そんな意味でも貴重なサンプルなので、大事に維持しなければ、と思っています。

[きょうの写真]
貴重なサンプル「ゴエモンコシオリエビ」

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT07-13「なつしま/ハイパードルフィン」による沖縄トラフ深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS