2007年09月26日

千島海溝(3)千島海溝を目ざして回航中 / 足立

  • 期間:2007年9月25日〜 2007年10月7日
  • 場所:千島海溝
  • 目的:シロウリガイ、魚類、ミズムシの仲間、オオグチボヤ、オトヒメノハナガサ他 深海生物調査採集
  • 担当:足立 ・ 根本


よこすかはまだ、千島海溝を目ざして回航中です。現在地上時刻で 22時30分。下北半島と同緯度のあたりです。
高気圧と低気圧が近いところにあるとかで、朝から大揺れでした。夜になって少しおとなしくなってきたようで、私もようやくパソコンに向かえるようになりました。
というわけで、今回はダイエットが期待できそうです。

きのう、6Kチーム(しんかい6500運行スタッフ)との打ち合わせが持たれ、潜航計画のほかに、この航海では「時刻改正」がおこなわれることが決まりました。暗くなると作業ができないので、船内の時刻を 1時間は早めるのです。自分の時計も 1時間進ませておきました。

きょうはコンテナラボ内に水槽のセッティングをおこないました。くみ上げ海水は 22~ 23℃ほどありましたが、順調に下がってきています。
あすは海が荒れなければ、しんかい6500に研究者が乗り込み、朝9時、今航海 1本目の潜航がおこなわれます。
ペイロードには常時スラープガンが搭載されており、また、バスケットにも余裕があるので、チャンスがあれば生物をどんどん採集していただけるよう、ミーティングでも注文しておきました。
組織培養、ディープアクアリウムでの飼育、そして、新江ノ島水族館に持ち帰るための低温飼育維持用です。
もし海が荒れた場合はシャトルエレベーターを投入(トラップのようなもの)するのみとなりますが、それも何がやってくるか楽しみです。
その後は、釧路港に避難するそうです。

[きょうの写真]
「ディープアクアリウム」セッティングをお手伝いする根本さん

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-14「よこすか/しんかい6500」による千島海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS