2007年09月30日

千島海溝(8)潜航2本目 / 足立

  • 期間:2007年9月25日〜 2007年10月7日
  • 場所:千島海溝
  • 目的:シロウリガイ、魚類、ミズムシの仲間、オオグチボヤ、オトヒメノハナガサ他 深海生物調査採集
  • 担当:足立 ・ 根本


今航海 2本目の潜航がおこなわれました。きのうとは打って変わって、海況は穏やかでした。
3600m付近に着底し、まずは最大のミッションである、9月27日に投入したシャトルエレベーターの確認をおこないました。
狙い通り、海山の山頂に落とされていましたが、トラップの中にはまだ何も入っていませんでした。が、周囲には 1m級のソコダラやバイの仲間が複数うろうろしていました。
この地点はこれまで潜行経験のない未知の場所であるということで、第 2のミッションとして、新たなシロウリガイコロニーの探索を中心に、付近の地形やどんな生物がいるのかの観察をおこないました。

今回はの採集物は、シロウリガイの殻とゴカイ類が少々のみでしたが、現場の目視観察ではオトヒメノハナガサも含め、さまざまな生物が見られたとのこのことなので、このあと映像を見るのが楽しみです。

あすはシャトルエレベーターの回収をおこなう予定ですが、ソコダラを捕獲するべく、今その仕掛けを製作中のようです。

[きょうの写真]
送信される画像を見ながら、記録をとっているところ

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-14「よこすか/しんかい6500」による千島海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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