2007年10月22日

三陸沖日本海溝(12)拾弐:短時間集中潜航!

  • 期間:2007年10月11日〜 2007年10月28日
  • 場所:三陸沖日本海溝
  • 目的:深海クラゲ 他 深海生物調査採集
  • 担当:北田


本日、やっっっとしんかい6500が潜航できました。
しかし、潜航するや否や風が強くなり、着底して間もなく離底でしたが、それでも潜れて本当に良かったです。

日本海溝宮古東方陸側斜面 5350m、観察者はジェイムズ・ライマー博士です。
ライマー博士は以前、“えのすい”のサンゴ水槽にて飼育をおこなっている「マメスナギンチャク」についていろいろとお話をしたことがありました。マメスナギンチャクはサンゴ水槽の左下にいます。
1つ1つは 2cmほどの小さいスナギンチャクですが、それが 100近い群体を作り、くらしております。観察するとたくさんいます。
今回は深海に生息する「深海スナギンチャク」の研究で潜航されています。短時間ではありましたが、石に付着したたくさんのスナギンチャクを観察することができました。

前半にもこんなことを書きましたが、石はやっぱり面白いです。石をよく観察するといろいろな生き物がいます。

[きょうの写真]
採集された「スナギンチャク付き」石

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-15「よこすか/しんかい6500」による三陸沖日本海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

今回一緒に乗船している北里大学水産学部のホームページも同時にお楽しみください。
 [ 北里大学水産学部ホームページはこちらから

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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