2007年12月21日

京丹後 三津沖(4)Try again 4:出航

  • 期間:2007年12月19日〜 12月22日
  • 場所:京都府京丹後市 三津沖定置網周辺
  • 目的:エチゼンクラゲ採集
  • 担当:足立


「 10時過ぎに出ます」
「はい、了解しました」
ようやくチャンスがやってきました。
「クラゲがいるといいねー」
「いえいえ、まずは魚を獲ってください!」
クラゲ採集なんて、本当は面倒で余計な仕事なのでしょうが、気のいい漁師さんたちはみんなで協力してくれます。
網を絞っていくと、イカ、カワハギ、マダイ、イシダイ、サワラ、ハマチなどが現れ、それに混じって黄色い海坊主のようなエチゼンクラゲの頭(傘)がプカプカしているのが見えて来ました。
いつもは鉤で引っ掛けてじゃんじゃん網の外に捨てるところを、生かして持ちかえるべく、大きな網を使って、手間をかけて掬ってもらいました。
港に戻り、魚の仕分けが済んでから、傘の直径 100cm前後の巨大クラゲ 12個体を 2つのダンベ(魚を入れるのに使う大きな容器)にクレーンを使って収容しました。
「おお、まだ生きとるね」
漁師さんたちも気にしてくれます。
さあ、あとはここからポリプが採れるかどうかです。

ようやく出航ようやく出航

ダンベに収容されたエチゼンクラゲダンベに収容されたエチゼンクラゲ

クラゲファンタジーホール

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS