きょうは風が吹いて潜航中止になるかもしれない、と、きのうも、そしてきょう早朝にも首席からの連絡がありましたが、まったくかわりなく、いつもの時刻に作業が始まりました。
聞いてみたら、「自分が旅行をする前まではその地に台風が来ていたのだが、自分が行ったら台風はどこかに行った。それで、自分は晴れ男だということに自信を持った。でも○○さんのような強力な雨男がいるとダメだ」というような回答をいただきました。
首席が晴れ男でよかった。
そして、○○さんが乗ってなくてラッキー!(すみません、お心当たりの○○さん・・・ )
ところで、「首席」というのは、この研究航海を仕切る人のことです。
こういうことを調べたいから「なつしま」に乗りたいという研究計画書を書いて、審査に通った優秀な研究者です。
でも、見ていると、航海中研究に没頭できるわけではなく、事務連絡やら、各研究者の要望を平等にかなえるべく頭を使ったりとか、乗船前から乗船後のレポート提出まで、乗船研究者全員に気を配っています。
研究乗船会の幹事さんという感じです。
さて、そんな、晴れ男幹事の首席のもと、私たちはたっぷりと海底での作業をおこなうことができました。
1本の潜航時間もなぜか長く、少し押し気味でした。
2本目の潜航が終ってハイパードルフィンが揚がってくるころには、きょうはもう、真っ暗でした。
でも、闇の中、光を放ちながら帰ってくるハイパーは、これまたかっこよくて、ますますファンになりました。
[きょうの写真]
上/あがってくるサンプルを首を長くして待っている研究者たち
下/闇の中浮上したハイパードルフィン
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-03 「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾初島沖 深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。
今回一緒に乗船している北里大学水産学部のホームページも同時にお楽しみください。
[ 北里大学水産学部ホームページはこちらから ]